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映画の感想や関連話をつらつらと。


by movie_sho

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リトルプリンス 星の王子さまと私

3Dの吹替えにて鑑賞。

素晴らしい映画でした。
子供から大人になるということ。
それは子供心を忘れるというわけではない。
捨て去ることではない。
それが本作を観て素直に感じた感想でした。

ある日主人公の女の子が引っ越した隣に住んでいた
おじいさんの飛行士と出会うことから物語は始まります
今作で女の子とおじいさんが出会うきっかけとなったのが
本作の原作にもなっている
「星の王子さま」
ですが、原作を知っている必要はまったくありません
むしろ本作は上記作品を少しずつ知っていく女の子と同じ立場として本作を観ることができ
その内容も全て語られます。
逆に原作を知っている人はおじいさんの視点で本作を楽しむことができます。
何せ原作の飛行士はこのおじいさんなのですから。
おじいさんと触れ合うにつれて
女の子はいままで知らなかった嬉しさ、楽しさを知っていきます。
そしてそのお話を語り終えたとき、物語は大きく動き出します。

本作の主人公の女の子は何もかも母親に決められ
自らの人生を全て「管理」されながら育てられていました。
それがその子の最大の幸せだと信じて疑わない母親によって。
その育て方になんら疑問を持たずに生きてきた女の子が
おじいさんと出合ったことにより
自らで行き方を決める強さを得てきます。
そしてそれらを得た女の子の目の前に広がる景色は何もかもが変わっていました。
その景色とはどんなものなのか、是非とも皆さんの目で確かめてください。

ここまで読んだ人にはお分かりかもしれませんが
本作には固有名称はほとんど出てきません。
せいぜい女の子が進学する学校名くらいです。
それでも正直「学校」に置き換えても問題ありません。
登場人物にも全員は名前は使われず、女の子、おじいさん、お母さん、そして王子様と言われ
メインもほぼこの4人のみで進むので覚える人数も少なく
子供にも非常に親しみやすい構成になっています。
むしろ本作はこれから大人になっていく子供達に見て欲しい。
そして連れて行くお父さん、お母さんが一緒に見て感じて欲しい。
本当に大事なものは何かと言うことを。

映像に関しても非常に温かみのあるCGになっており
星の王子さまの物語になると一転、まるで木の人形のようになり
終始まるで絵本を読んでいるかのようでした。
音楽に関してもハンス・ジマーが担当しておりますが
いままでダークナイトシリーズやゲームのCoDなど、硬派な作品ばかり聴いていたので
今作に合うのかと最初半信半疑でしたがこれが大当たりでした。
さすがジマーと言ったところでしょうか。
今回吹替えで観ましたが吹替えの質も素晴らしく、作風も考えると
むしろ字幕より吹替えで観た方が雰囲気にあっているのでお勧めです。

そんなリトルプリンス
是非とも親子で観に行ってはどうでしょうか?
# by movie_sho | 2015-11-17 21:24

コードネーム U.N.C.L.E.

試写にて鑑賞。
今年はスパイ映画と言えばキングスマンがあり
さらに来月にはスペクターも控えておりますが
その中でも本作は非常に楽しめました。
正に最初から最後までスクリーンに目が釘付けとなり
とても私好みの作品に仕上がっていたのではないかと。
キングスマンとスペクターでは同じスパイ作品ではあるものの
それぞれ両端に位置するような作品でしたが
本作はその丁度真ん中に位置する作品なんではないかなと。
スペクターほど真面目ではないし、キングスマンほどふざけているわけではなく
それなりに真面目に進めつつもユーモアありすぎる二人が時折面白い事をするという感じ。
ちなみに本作は1964年に放送されていたドラマ「0011ナポレオン・ソロ」
のリメイクということですが、そちらについては未視聴となっております。

舞台は1960年代初頭、第二次世界大戦終了直後にとある理由から
米国とソ連が手を組むというもの。
本作はスパイ映画にしては珍しく、二人組(バディ)で進行する作品なのですが
もう60年代にこの二国というだけで如何に相性最悪なのかがわかり
おまけにそれぞれのスパイも酷い。
かたや女遊びが大好きなお調子者のCIAのスパイ、ナポレオン・ソロ
かたや根っからの真面目気質ですぐに手が出るKGBのスパイ、イリヤ・クリヤキン
完全に水と油なわけでとにかくよく喧嘩するし対立する。
だけどそれが凄く面白く、そして笑わされる。
完全にボケと突っ込みの応酬でありそれが二時間続きます。
相方がいるだけでこんなにも違うのか!と驚愕させられ
それがとにかく楽しく、終始笑いが絶えませんでした。
また、二人の能力に対しても向き不向きがあり
それぞれ土壇場でのコンビネーションが出てくるのも
流石プロと言った感じ。

かといってそんな冗談ばかりというわけでもなく
一応それなりのスパイ映画としてのプロットはしっかりしており
潜入、カーチェイス、銃撃と
アクション満載の良質なスパイ映画にもなっています。
そのどれもキングスマンのように明らかに
人間の身体能力を越えたようなものではなく
ある程度は説得力がある範囲に収まっているので
この辺はどっちが好きか人それぞれ分かれる部分だと思います。
ただしスパイ映画お馴染みの秘密ガジェットは少なめ。

終盤には予想を裏切られる展開に二転三転し一気に緊張感が高まり
どうやって収拾付けるんだとも思いましたが綺麗に解いてくれました。
特に最後の最後、米国とソ連ということで決していい感情を持っていない二国は
最後に当然と言えば当然なのですがとある決断を下します。
その結果どうしたか、というところが一切説明はなく
映像だけで判断してね、というものですが
それまで見てる人全てがわかるオチになっていますので必見。
ちなみにそんな中でも最後まで笑わせてくれる作品なので
肩の力を抜いて楽しむことができました。

今作では勝気なヒロインを演じたアリシア・ヴィキャンデルや
血の気の多い、イリヤを演じたアーミー・ハマーなど
どの俳優達の演技もよかったのですが
何より良かったのが主役のヘンリー・カヴィル。
いやほんとこの人の演技は凄かった。
個人的にはスーパーマンより全然ハマリ役でした。
カヴィルは以前、ボンド役のオーディションに受けたものの
結局落ちてしまったという過去があり
確かにボンドとはどこか違う雰囲気がありますが
それでもかなり素晴らしいスパイ像を確立しており
ある意味ボンドになれずによかったのでは?と思ってしまうほどでした。
というかスーツの下からでもわかる筋肉が凄いこと凄いこと。

決して傑作と太鼓判を押すことはできませんが
かなり上質な笑いあるアクション映画になっていますので
アクション映画を見てスカッとしたい方にオススメ。
あと、個人的見解ですがゲームのMGSシリーズが好きな人はきっと気に入ると思います。
# by movie_sho | 2015-11-10 21:02

PAN ネバーランド、夢のはじまり

試写にて鑑賞。

ピーターパンを題材にした映画はいろんな作品がありますが
中でも私が一番好きなのはロビン・ウィリアムズが出ている「フック」が一番好きなのですが
あれはピーターパンの後の話ですが
今作は逆にピーターパンの前の話となっており
主人公ピーターが如何にしてピーターパンとなったか。
という作品ですが
難しいことは考えず純粋に観られるおとぎ話
というのがしっくりくる感想かなと。
不思議な世界に起きた不思議な出来事。
ネバーランドを救った一人の勇敢な英雄の物語。

ピーター演じる、リーバイ・ミラーは昔、自らを捨てた母親と
もう一度出会えることだけを信じて前へ進む勇猛果敢でありながら
少年特有の苦悩や、弱さを見事に演じておりました。

ピーターパンとの悪役と言えば海賊のフック船長が有名ですが
そのフックは今回はピーターの仲間として登場します。
演じているのはギャレット・ヘドランド。
もうなんというか最初から最後まで本当に美味しいとこばかり持って行くキャラクターで
自己保身が第一と考えつつもある意味ピーターを導く存在となっており
彼とピーターの掛け合いにはピーターパンでも出てくる「あれ」や「これ」の伏線となっているモノもあります。

てなことでフックが仲間ということで今作の悪役となっているのヒュー・ジャックマン演じる黒ひげ。
ここでこの名の海賊を使うのは本当にうまいと思った。
海賊を知らない人でも黒ひげの名前くらいは知っているかと思いますが
そんな有名な海賊をヒューが演じているのですが、なんというか
黒ひげというよりはヒューが演じる彼の中の海賊像という感じで
名前だけで後は完全なオリジナルでしたが、それでもやはり彼の演技力は凄まじいものがありました。

しかし役者も良かったのですが今回何よりも凄かったのが
そのビジュアルと音楽。
この二つは本当に凄かったです。
ネバーランドは正に夢の国であり、非常に幻想的で美しく。
一体どこでこれを撮ったのか気になるほど。
正直ネバーランドの観光ビデオとかあったら是非とも見てみたいと思うくらい
素晴らしい世界になっていますので一見の価値あり。
そしてそれに添えるかのようなジョン・パウエルの曲がずるいくらいに良い曲で
作品を非常に盛り上げてくれます。
いやまさかここまで映画に息を吹き込んでくれるとは思いもしませんでした。
それぐらい今作のビジュアルと音楽は綺麗ですので
それのためだけに観に行っても損はありません。
私は3Dで鑑賞しましたがそのビジュアルも3Dによって更に魅力的に写り
3Dで観て良かった。そう心から思えました。
ネタバレなのでいえませんが終盤に登場する舞台でのあるキャラクターの描写は
今作トップクラスに綺麗でそれを3Dで見られただけで満足しております。

題材が題材でかつ細部に至るまで子供でも見られるよう配慮されているので
子供に見えて大丈夫だろうかと思う人も安心して大丈夫です。
分かり易いとこで言えば人が死ぬものの、描写は一切ありません。

また、なんだかんだでこの作品、結構設定の説明が不足しており
なんでこれはこうなんだとかそういう類の解決もほとんどありません。
ただそういう世界なんだと思ってもらえれば。

しかし本作最後の台詞はいろいろ考えてしまうものがあります。
# by movie_sho | 2015-10-25 20:16

悲しみの忘れ方 Documentary of 乃木坂46

先に言いますが私はいわゆるアイドルというものは全く知りません。
というかテレビすら見ないので芸能人がテレビのままの格好をして横を通り過ぎても
間違いなく気付かないと思います。
そんな状態で本作を観たわけですがまぁなんでと言われるでしょう。
自分でもおかしいチョイスだとは思いますが、知人の評判が天井知らずだったこともあり
今回鑑賞してみました。

大まかな感想としましては何より本作はフィクションではなくノンフィクション、ドキュメンタリーであるということ
なので彼女達のこれまでの生き方についてどうこう言える立場も資格もありません。
ただ彼女達は本当に精一杯生きているんだなとそれが一番に感じられました。
いじめや引きこもり、または自分のため。
いろんな理由を持って彼女達は乃木坂に入り
メディアでは常に輝いていて、何万という観客を前にしても笑顔を絶やさず
流れるように歌を歌い、踊る。
それが当たり前のように見えます。
ただ一度幕が下りれば、裏方に行けば年相応の弱さそれが現れ彼女達は間違いなく少女なんだなと。
常に悩み、苦悩し、そして涙。
「何をしていいかわからない」
ある一人の少女が言っていましたが
あの年齢であそこまでやらなくてはならないことには相当なプレッシャーがあると思います。
けど彼女達は一歩を踏み出した。
それだけで充分凄いことだと思います。
”何を想うかじゃない。何をするかで人は決まる”
説明不要の私の好きな作品に出てくる言葉ですが正にその通りだと思います。
いくら後ろから文句や批判を言い続けていても実際に踏み出した人に比べると
そういう人達は足元にも及ばない。
大事なのは進み続けること。
そして常に壁は立ち塞がりいかにしてそれに立ち向かうか。
時には立ち止まり悲しみにくれるかもしれない。
けどそれでもまた立ち上がり前に進む。彼女達は本当に強いと思います。

私は友人達に「shoは大体なんかあってもうまく立ち回りそう」と言われることがありますが
それは大きな間違いで恐らく、私ほど人見知りで弱い人間はいないんではないかと思います。
人と話すことはおろか、大人数の前で話すことなどとても怖く、そういう場面になった際
どうしようと、いつも心拍数が上がっています。
そんな時必ず思い出すのがブラック★ロックシューター
私の大好きな歌でありいつも心を励まされる曲です。
辛いときは辛いと言っていい、泣きたかったら泣いてもいい。
大事なのは目の前の状況を受け入れ立ち向かうこと。

彼女達もきっとそれぞれが私のブラック★ロックシューターを持っているんだと思います。
それが親なのか、友人なのか、はたまた一種の記念品なのか。それはわかりません。
けどそれがあるからこそ今をがんばれる、輝いていられるんだと思います。
# by movie_sho | 2015-09-18 22:49

マッドマックス 怒りのデス・ロード

試写会3Dにて視聴

圧倒的でした。
そして衝撃を受けた。

私より先何人かの方が既に視聴してましたが
その人たちの感想を見ると大体が皆
「ヤバい」
としか言わず、誰も俳優がどうとか
ストーリーが、とかも言っておらず
不思議に思っていたのですがいざ、自分で目にして初めて理解できました。
この作品を端的にかつ最も考え抜いて出てきた感想が
「ヤバい」
であり、これ以上本作を表す言葉は無いだろう。
正直、今この感想を書いてる時点で何を書けばいいのか自分でもわからず
それこそ、ヤバい。これだけだけでいいだろうと思ってしまっています。
何せ、開始数十分でメインキャラの登場と説明。
そして本作の大筋が説明され、その後はひたすらアクションである。
カーチェイス、爆発、格闘戦。
マッドマックス2の終盤を濃縮還元したようなひたすらボリュームのあるアクション。
とにかくアクションでそれ以上のモノはありません。
そしてそのアクションも本当に素晴らしく見ていて全く飽きない
次から次へ新しいアクションがポンポンまるでコース料理のように出てきます

本作は見所あるシーンがこれでもかとありますが
この作品は「観る」作品ではありません。
本能で感じる作品です。
ニュースサイトやフライヤー、CMなどを見ると
恐らく登場人物は「何やってるんだ」と思うでしょう。
ただ馬鹿をやっているようにしか見えない。
しかしこの作品では純粋に生存本能だけが生きる希望であり
それ故、彼らはイモータン・ジョーのような王を崇拝し
ジョーも全身に武具を身に着け威圧感を出しているが
端から見ればまるでお山のボス猿にしか見えない。
しかし何度も言うように彼らは「知能」を持って動いているわけではなく
「本能」を頼りに生きているのである。
だからこそ分かりやすい上下階層が形成され
生きることに精いっぱいになった結果が本作のキャラクターたちであると思う。
しかしその中でも「本能」だけではなく「理性」を捨て去っていない人たちがいる。
それがマックスを初めとする主人公たちであり
マックスも最初は本能のみで生きていたがある事を境に少しずつ理性を取り戻していく。
ヒロインのフュリオサはおそらく本作最も知性があるキャラクターであろう。
本作はパッと見ると男たちの物語に見えるがそれは大きな間違いであり
むしろ女性たちの物語である
とにかく多種多様な女たちが活躍するのである
銃を握り、バイクを駆け、慈悲を持つ。
理性を忘れた人たちに理性を思い出させてくれるまさに女神である。
R15という作品の為、万人におススメできる作品ではないが
拒否感が無いという女性たちにはぜひとも劇場に行ってほしいと思う。

俳優陣には主役のマックスにメル・ギブソンから
ダークナイトライジングで圧倒的な力を持つベインを演じた
トム・ハーディにバトンタッチ。
彼の演じるマックスは荒々しくも優しさを捨てきってはおらず
実に素晴らしいマックス像を継承してくれました

ヒロインのフュリオサにはシャーリーズ・セロン。
いやもうとにかくかっこいい。ほんとかっこいい。
たぶん今作一番かっこいいキャラクターである。

ヒュー・キース=バーン演じるイモータン・ジョーも
絶対的な支配者としての威圧感があり
その絶対的なカリスマも滲み出ていました。
しかもこの方、初代マッドマックスでも悪役のトーカッターを演じているので
マッドマックスシリーズのカムバックであり
新生マッドマックスに相応しい配役でありました。

本当に両手上げて大絶賛できる作品で
正直今年No1ではないかと思っています。
3Dで鑑賞しましたがこれまた大正解で
3Dに媚びたシーンは無いにも関わらず
何もない砂漠でのシーンが9割を占めるのでキャラクターや車両が非常に3D映えします。

ただ一つ残念な点を挙げるとするならばマックスの愛車である
V8インターセプターがカメオレベルの扱いだったのでその点だけが残念でした。

本作はマッドマックスシリーズ第4作目となっていますが
前3部作とは全く関わりはなく、未見でも問題なく楽しめます。
世界観も開始1分で綺麗に説明してくれますし。
ただ一つ、主人公のマックスは時折ある幻覚に翻弄されているのですが
その幻覚の正体については過去作を見ないとわからないと思いますが
これはこれで次回作以降の複線にもなっている可能性もあるかなと。
気になる人は一作目のあらすじを少し調べるとすぐにわかります。

長々と書きましたが正直こんな感想は不要だと思っています。
何せ本作は想像以上に「ヤバい」作品ですから。
# by movie_sho | 2015-06-15 18:12